日本のタリーズ店舗を展開するのは伊藤園の子会社、タリーズコーヒージャパンです。伊藤園は市販のタリーズブランド飲料も手がけています。
両社の関係を知るには、2006年の子会社化、2007年の合併と飲料発売、2024年の共同商品を分けて見ると分かりやすくなります。同じ「タリーズ」の名前でも、店舗の一杯と市販の一本は別の商品です。
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タリーズと伊藤園はどんな関係?店舗と市販飲料は誰が手がける?
伊藤園はタリーズコーヒージャパンの親会社です。日本国内のタリーズコーヒーを展開するのはタリーズコーヒージャパンで、市販の「TULLY’S COFFEE」ブランド飲料は伊藤園が展開しています。
会社の関係と商品の担当を整理すると、次のとおりです。
知りたいこと 答え
日本国内のタリーズ店舗を展開する会社 タリーズコーヒージャパン
タリーズコーヒージャパンの親会社 伊藤園
市販の「TULLY’S COFFEE」飲料を展開する会社 伊藤園
両社の協力が表れた例 飲料の共同開発や、共通の産地の豆を生かした商品展開
伊藤園の企業情報でも、タリーズコーヒージャパンは、タリーズコーヒーなどの飲食店の経営やフランチャイズ展開を担うグループ会社として紹介されています。店を訪れる人が接するのはタリーズコーヒージャパンの店舗事業であり、売り場でボトル飲料を選ぶときには伊藤園の商品事業に接しているわけです。
店舗のカップにも、売り場のボトルにも「TULLY’S COFFEE」と書かれています。そのため「伊藤園が店も飲料も直接つくっているの?」と思うかもしれませんが、ブランド名と、それぞれの商品を展開する会社の役割は区別する必要があります。
たとえば、店舗の営業時間や取扱メニューを確かめるなら、利用するタリーズの店舗情報が手がかりになります。市販飲料の原材料や栄養成分を知りたいなら、伊藤園の商品情報や手元の容器表示を見るのが適切です。
僕はこの区別が、会社の知識以上に日々の選び方に役立つと感じます。店で淹れたての香りを楽しみたい日と、移動中に飲める一本を買いたい日では、同じブランドを選んでいても、確かめるべき情報が違うからです。
伊藤園はいつタリーズを子会社にした?1997年から2007年までの経緯
伊藤園が日本のタリーズ事業を担う会社を連結子会社化したのは2006年です。 ただし、日本のタリーズは伊藤園が一から開いたカフェではありません。
日本1号店が東京・銀座に開いたのは1997年8月。まず店舗の歴史が始まり、その後、国内事業を担う会社が伊藤園グループに加わりました。
伊藤園の沿革では、2006年に、当時タリーズコーヒーを展開していたフードエックス・グローブ株式会社を連結子会社化したと説明しています。ここで押さえたいのは、2006年の対象となった会社の名前です。
現在の「タリーズコーヒージャパン株式会社」という名前だけで過去をたどると、同じ社名の会社を伊藤園がそのまま子会社にしたように見えます。しかし、その後には合併と商号変更がありました。
2007年には、フードエックス・グローブ株式会社とタリーズコーヒージャパン株式会社が合併し、商号をタリーズコーヒージャパン株式会社に変更しています。子会社化と合併は、続けて起きた別の出来事です。
- 1997年8月:東京・銀座に日本1号店が開く。
- 2006年:伊藤園がフードエックス・グローブを連結子会社化する。
- 2007年:フードエックス・グローブとタリーズコーヒージャパンが合併し、現在につながる商号になる。
古い資料で「フードエックス・グローブ」という名前に出会っても、別のカフェチェーンの話ではありません。日本のタリーズ事業と伊藤園の関係をたどるうえで欠かせない、当時の会社名です。
この順番には、僕がカフェチェーンを見るときに大切にしている点も表れています。タリーズには伊藤園グループ入り以前から国内店舗を育ててきた歩みがあり、その事業に飲料メーカーとの協力が加わったのです。
一杯を受け取って席に座るまでの体験は、店舗のスタッフや運営の積み重ねによってつくられます。親会社がどこかを知ると同時に、その店がどのような順序で現在の形になったかも見ておきたいところです。

伊藤園の「TULLY’S COFFEE」飲料はいつ始まった?
タリーズブランド初の飲料製品は、2007年5月に発売されたチルドカップコーヒーです。 伊藤園とタリーズコーヒージャパンは、店舗で味わうようなおいしさを目指し、飲料の共同開発に取り組みました。
この経緯を説明しているのは、伊藤園が2018年6月5日に公表した、ブランドの累計販売数量が1億ケースを突破したことを伝える発表です。発表年は2018年であり、飲料ブランドが始まった2007年とは分けて読む必要があります。
2007年には、国内事業を担う会社の合併・商号変更と、初のブランド飲料の発売がありました。ただし、合併は会社の変化、チルドカップの発売は商品の展開です。
伊藤園の同じ発表によると、2009年10月には持ち運びにも適したボトル缶タイプの無糖ブラックコーヒーが発売されました。飲料の形が増えたことで、タリーズという名前に店の外で出会う機会も広がりました。
ここで「店舗のコーヒーをそのまま缶やボトルに詰めた」と考えるのは正確ではありません。店頭のドリンクと市販飲料は、商品ごとに原材料、作り方、容量、飲む場面が異なります。
朝、店内で注文したコーヒーなら、受け取った瞬間の湯気や香り、一口目の温かさが楽しみの一部になります。一方、仕事へ向かう途中に選ぶ市販飲料では、無糖かどうか、容量や持ち運びやすさも判断材料になるでしょう。
僕には、2007年の飲料発売は、タリーズを楽しむ場所が店舗の外へ広がった節目に見えます。店舗で培われたブランドへの期待を生かしながら、伊藤園が別の商品として飲料を届ける。その役割の違いを知ると、二つを無理に同じ味として比べずに選べます。
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2024年の共同商品は何が共通する?タリメ地区産豆15%の意味
2024年には、伊藤園とタリーズコーヒージャパンが、タンザニア北部・タリメ地区の生産者と協同して作り上げたコーヒー豆を使う商品を、それぞれ発表しました。
伊藤園が発表した日は2024年9月27日です。対象となったのは、同地区の生産者と取り組んだ2024年産のキリマンジャロコーヒー豆でした。
伊藤園はコーヒー飲料「TULLY’S COFFEE BARISTA’S BLACK キリマンジャロ」を2024年10月7日に発売すると発表しました。タリーズコーヒーは、コーヒー豆と簡便性コーヒーの「キリマンジャロ KIBOタリメ スイートウォッシュド」を同年10月9日に発売すると案内しています。
発売前の10月1日「国際コーヒーの日」には、東京駅でキリマンジャロコーヒーをテーマにしたイベントを開くことも告知されました。商品だけでなく、産地との取り組みを伝える機会も設けた形です。
ここで、二つの数字を一緒に確認しておきたいと思います。伊藤園の発表によると、同社の飲料に使うタリメ地区産の豆はコーヒー原料豆の15%で、キリマンジャロ豆の使用割合は51%です。
15%は「タリメ地区産豆」の割合、51%は「キリマンジャロ豆」の割合を示します。指している豆の範囲が違うため、15%と51%を足したり、「タリメ地区産豆が51%入っている」と読み替えたりはできません。
タリーズが発売した豆・簡便性コーヒーと、伊藤園の飲料にも、共通の産地との取り組みがあります。しかし、発表に記された伊藤園飲料の15%という値を、そのままタリーズの商品に当てはめることはできません。
伊藤園とタリーズコーヒーは、店舗用の豆と飲料用の豆について、用途を踏まえた加工・焙煎方法を採用すると説明しています。同じ産地に関わる豆でも、完成した商品が同じ配合、同じ味になるという意味ではないのです。
この点こそ、僕が2024年の発表で注目したところです。産地名は豆に興味を持つ入口になりますが、味を決める情報のすべてではありません。原料豆のどの範囲にその産地の豆が含まれ、どんな飲み方を想定して仕上げられたかまで見ると、商品の違いが具体的になります。
店で豆の袋を手に取り、家で淹れる一杯を思い浮かべる人もいるでしょう。売り場で飲料を選び、すぐに飲みたい人もいます。両社は一つの産地との取り組みを、異なる場面に合う商品として届けたと読むのが正確です。

考察:2007年と2024年の協業から、両社の関係をどう見る?
両社の関係は「伊藤園が親会社」という事実が土台です。そのうえで、何を共同で扱い、各社がどんな商品にしたかを見ると、協力の中身が分かります。
2007年のチルドカップでは、タリーズの店舗で親しまれるコーヒーのおいしさを、市販飲料でどう表現するかが軸でした。店舗とは異なる飲み方の商品を開発し、伊藤園が売り場へ届ける取り組みです。
2024年のタリメ地区の事例では、産地の生産者との取り組みが共通の起点になりました。その豆を使い、伊藤園は飲料を、タリーズは豆と簡便性コーヒーを発売しています。
僕は、この違いから、両社の協力をブランド名の共有だけで説明するのは惜しいと感じます。カフェチェーンには豆を選び、淹れて味わう接点があり、飲料メーカーには、すぐに飲める商品を届ける接点があります。それぞれの仕事が、2024年には同じ産地をめぐって具体的につながりました。
同時に、伊藤園飲料におけるタリメ地区産豆15%、キリマンジャロ豆51%という表示は、協業を慎重に読むための手がかりです。「同じ産地の豆を使った」という説明だけでは、豆の割合も商品の設計も伝わりません。
個人的には、二つの商品を比べるなら「味は同じか」より、産地の豆を各社がどのような商品に仕立てたかを見たいと思います。豆から淹れる楽しさと、容器を開けてすぐ飲める便利さでは、作り手が考えるべきことも違うからです。
ただし、2007年と2024年の二つの事例だけで、今後も同様の商品が定期的に発売されるとは言えません。新たな共同商品や産地との取り組みについては、その都度、両社の発表と商品の表示を確認する必要があります。
タリーズの店でコーヒーを選ぶ日にも、帰り道に伊藤園の飲料を手に取る日にも、その名前の向こうには異なる仕事があります。僕は、親子会社という関係を知ったうえで、その違いを楽しむことが、両社の商品を選ぶいちばん自然な方法だと考えます。
まとめ:タリーズと伊藤園の関係は?
日本国内のタリーズ店舗を展開するタリーズコーヒージャパンは、伊藤園の子会社です。 伊藤園は2006年に、当時の国内事業を担っていたフードエックス・グローブを連結子会社化しました。2007年には合併と商号変更があり、タリーズブランド初の飲料製品も発売されています。
2024年には、タンザニア・タリメ地区の生産者との取り組みをもとに、伊藤園が飲料を、タリーズが豆と簡便性コーヒーを発売しました。伊藤園の飲料では、タリメ地区産豆はコーヒー原料豆の15%、キリマンジャロ豆は51%です。
店舗と市販飲料は同じブランドにつながっていますが、別の商品です。メニューや取扱状況、価格、在庫、商品の表示は変わることがあるため、利用や購入の際はそれぞれの公式案内と手元の表示で最新情報を確かめてください。
よくある質問
タリーズの店舗は伊藤園が直接運営していますか?
日本国内のタリーズコーヒーを展開するのは、伊藤園の子会社であるタリーズコーヒージャパンです。伊藤園は親会社に当たります。
伊藤園がタリーズを傘下に入れたのはいつですか?
2006年です。伊藤園は、当時タリーズコーヒーを展開していたフードエックス・グローブを連結子会社化しました。翌2007年に合併と商号変更が行われています。
伊藤園のタリーズ飲料は、店舗のコーヒーと同じ味ですか?
同じブランドにつながりますが、店舗のドリンクと市販飲料は別の商品です。2024年のキリマンジャロ商品でも、伊藤園の飲料に使うタリメ地区産豆の割合はコーヒー原料豆の15%と示されており、共通の産地名だけで味や配合を同一視することはできません。
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